「フジマニ」式地域活性の仕組みを創っていきたい。(前編)

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藤沢をはじめ、湘南エリアの地域情報に特化したフリーマガジン「フジマニ」。

創刊11年を迎え、3万部の発行部数を誇る同誌では、知る人ぞ知るマニアックな湘南情報が取り上げられることも多い。

クーポン全盛のフリーマガジンにおいて、読みやすく、他が集めないような細かい地域情報を拾い集めていく「フジマニ」の誌面作りへのこだわり、地域活性化への思いについてお話を伺いました。

 

三浦悠介

フジマニパブリッシング代表

プロフィール)

1983年生藤沢生まれ。地域情報誌フジマニ編集長/湘南の象徴、江ノ島を擁する「藤沢」を中心に、湘南エリアの地域情報誌を無料で毎月3万部発行中。

藤沢商工会議所青年部2013年度理事/KIDDIE湘南C-X保育園地域コーディネーター

 


 

父親のお下がりのMacからスタートした創作活動

--まず、お仕事の内容について教えて下さい。

三浦:藤沢でフジマニパブリッシングという会社を経営しています。フジマニパブリッシングのメイン事業は、湘南エリアの地域情報フリーペーパー「フジマニ」の発行です。主な収益は「フジマニ」への広告掲載料になります。2003年創刊で、今年で11年目に入りました。

--この仕事を始めた背景は?

三浦:フリーランスの広告デザイナーを生業としていた父親のお下がりで、小学校5年の時にMacintoshのQuadra800を手に入れたのです。当時の価格で、100万円以上するコンピューターをおもちゃ代わりに使える稀有な環境でした。贅沢な小学生ですよね。

オタク気質な友達にhtmlを教えてもらい、ホームページを作りました。まだダイヤルアップ+テレホーダイの時代です。個人のホームページも少なくて、多い時は月間で5千から1万ヒットくらいありました。PCを使った制作やwebでの発信の楽しさに目覚めたこともあって、中学〜高校はホームページ作りや創作活動に入れ込んでいました。私の原体験ですね(笑)

そんな感じの子供だったので、物書きとかゲームデザイナーになりたいなんて思っていました。自分が好きなゲーム制作者に千葉まで会いに行ったこともあります。会ってお話伺ったら「あ、これは自分には無理だな」とすぐに気付けたので、逆に良かったですね。モノ作りの発想が全然違うのだなあと思い、すぐに諦めがつきました。

広告学校に通うことで、「発信する楽しさ」を具体的な行動に。

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--凄くクリエイティブ志向な中高生時代ですね!

三浦:今思えば、普通の青春っぽい感じは少なかったですが(笑)。その後は進学も考えたのですが、いくつか見て回った大学に魅力を感じなかったこともあり、大学進学はやめにして4年間好きなことをやることにしました。実はその時、最初にバイトしたのがココ(※このインタビューは藤沢OPAのタリーズコーヒーで収録)のコージーコーナー。当時は粉からピザを作ったり、本格的なパスタがあったりで、私は厨房で料理を作っていました。

最初の1年間は、バイトしたお金で旅行に行ったり、格闘技習ったり、バイク買ったり、とにかく興味あることに何でも手を出しました。でも、まる1年経ってみたら何も残ってなかった(笑)。さらに1年好きに遊ぶという選択肢もあったのですが、何かやりたいなと思っていました。「発信する楽しさ」の原体験があったからだと思います。

その頃、定期購読していた雑誌「広告批評」に掲載されていた広告学校が目に止まり、広告のことをちゃんと勉強してみたいと思い半年間通うことにしました。やっぱり何か制作したり発信したり、そういうことがやりたかったのだろうと思います。

広告学校には、実際に広告業界で働いているクリエイターの方が沢山いて、私にとって凄く良い場でした。広告学校では一番年下だったこともあって、可愛がってもらえました。新宿2丁目に連れて行ってもらったり、佐藤可士和さんとお会い出来たり(笑)。広告の世界に入るのも良いなと思ったのですが、先生から「広告の仕事は学歴が大事。大学に行きなさい」と言われまして。今から大学進学というのもあまり現実味が無く、以前から、地元で何かできないかなと思っていたところもありましたので、「それなら中央の仕事ではなく地元でがんばろう」と思い、地元で起業をすることにしました。

起業する時は、自分が持っているカードは何だろうと考えましたね。地元のネットワーク、文章好き、PCとDTP環境。あと、私は古着好きで、地元の古着屋さんの知り合いも多かったので、古着屋さんを紹介するフリーペーパーを作ることにしました。古着屋さんに事前に相談して広告費の検討もつけて、2002年12月の広告学校卒業後、2003年4月に第一号を発行しました。思ったような価格で広告費が集まらず、結構苦労しましたが・・。今は古着屋さん情報ではなくなりましたが、何はともあれ、11年続けています。

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「フジマニ」の原型となった「FUJISAWA MANIA」第一号(2003年4月発行)と、「フジマニ」の最新号

 

後編(11月4日掲載予定)に続く。

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