みんなが幸せになれるジーンズを
〜湘南茅ヶ崎の、愛あるジーンズ touch is love ®(タッチイズラブ)〜(前編)

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茅ヶ崎の閑静な住宅地の中にひっそりとたたずむ、touch is love® JEANS store。

タッチイズラブ® というブランドの名前の由来は、ジョンレノンのカバーを歌っていた、ブロークンアッシュの love という曲のフレーズ love is touch. touch is love. 「愛することは、ふれあうこと。ふれあうことは愛すること。」というところから。

「愛あるもの作りを、伝えたかったんです。」そう語る、代表の工藤さんは、お客さんひとりひとりのサイズに合わせて、セミオーダーでジーンズを作っている。

店舗というより工房に近いお店は、お客さんとのコミュニケーションを大切にしながら、もの作りをしたいという、工藤さんのこだわりとやさしさが詰まった、心地いい空間だ。
そして、ブランドのテーマ、”May all be happy!”『 しあわせになりたい!』には、ジーンズを履いてくれる人はもちろん、そのジーンズを作る自分たちもしあわせでいたいという願いがこめられている。

ネットを中心に、ほぼ口コミだけでお客さんが訪れるという、touch is love ®について、ブランドに込めた想い、ネット活用の現状についてお話を伺いました。

 

工藤 琢(くどう おさむ)

touch is love ® JEANS store 代表

プロフィール)
1968年生まれ。2000年にリーバイ・ストラウス ジャパン株式会社に入社。商品企画や生産品質管理の仕事を担当し、2006年に独立。国内外のアパレルメーカーや工場向けの、商品企画や品質管理のコンサルティングを手がける一方で、オリジナルブランド touch is love ® を立ち上げる。

 


 

リーバイス退職後、愛あることにこだわったブランドを設立

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--まずお仕事の内容から教えて下さい。

工藤:touch is love® というデニムブランドの直営店をやっています。既製品ではなく、セミオーダーのジーンズです。お客さんのウエストと足の長さに合わせて、一本ずつジーンズを作っています。

--店舗というよりも工房っぽい雰囲気ですが、こちらで作られているのですか?

鎌田:実は、ジーンズ1本を縫製するために、最低でも8種類15台のミシンが必要なんです。縫う場所によってミシンの種類が違うんですけど、さらにセッティングを変える必要があります。今の僕にとって、すべて購入したら1500万円以上かかるジーンズを縫製するための設備を持つことができないので、裁断から縫製の大部分を、リーバイス時代からお付き合いのある、島根県の工場にお願いしています。

この工場のすごい所は、今や国内外を問わず、ほとんどの工場で見られなくなった、現場のスキルアップ研修制度を現在も維持しているところです。
ビンテージ仕様のジーンズを縫える貴重な工場であることは勿論なんですが、それよりも、良いものを作り続けることを誇りに思っていることが、一番うれしいことです。工場の方たちは、良いもの作りをわかってくれるお客さんに、ジーンズを届けたいと思っています。もちろん、僕もですけど。

--お仕事上のキャリアはどのような変遷なのですか?

工藤大学卒業後に、ゴールドウィンというスポーツアパレルの会社に就職しました。10年弱お世話になったあと、実家の割烹旅館を継ぐために一度秋田に帰ったのですが、サラリーマンに慣れ過ぎていたせいでしょうか、2年ほどしてまた東京に戻ってくることになりました。リーバイスに入社したのが2000年ですね。そこでデニムのことを勉強しました。外資系独特の雰囲気で大変なこともありましたけど、良い上司との出会いもあって、貴重な経験をさせていだきました。今、こうして自分のブランドを作ることも出来たのもその時の経験があったからです。リーバイス退職後は、デニムアパレル関連のコンサルで独立しました。独立して1年後に、コンサルの仕事と並行して自分のブランドtouch is love ®を立ち上げて、2011年から直営店舗をスタートさせました。

 

ジーンズはあくまで脇役、お客さん一人ひとりを主役にしていきたい

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--touch is love®を立ち上げた背景や動機を教えてください。

工藤:一言でいうと「愛あることを伝えたかった」という動機です。

カッコ良いジーンズって、いろいろな考え方があると思うのですが、僕はお客さん一人ひとりに、愛あるもの作りの過程を通して作られた、愛あるジーンズを届けることに、こだわりたかったんです。しかも、うわべだけのメードインどこそこと言われるモノ作りじゃないものを。
流行だからという理由で、ジーンズの形や生地を選ぶという作り方ではなくて、ジーンズを履く人が素敵に見えるジーンズを作りたかったのです。

touch is love®のジーンズの、後ろのポケットには、涙の形がデザインされたステッチがあります。洗濯を繰り返すうちに最後は消えて、インディゴの涙の跡だけ残ります。その頃が、一番素敵に見えるんです。
どうしてかって言うと、涙が消える頃は、ジーンズを履いているお客さん自身が、自分の生活に、自信と誇りが持てるようになるからだと思っています。
だから、ジーンズを履いている姿がカッコよくなる。
touch is love®というブランドや、ジーンズが主役になるのではなく、履いているお客さんが、自信を持って生きる毎日に寄り添いたくて、この涙のステッチが消えるデザインにしています。
今は、海外の工場でコストを抑えて作るのが一般的です。しかも、原料も安価なものを使って、バーゲンになっても利益が取れて、売れ残っても処分しやすい製造原価に抑える。これがデザインとは違った、いわば流行です。

たとえば、お尻の部分。世界中の工場の中から安く製造できる工場を優位に選ぼうと思ったら、一般的に普及している8ゲージというミシンを使う仕様にします。僕は、工場が限られるけれど、9ゲージというミシンを使える工場にお願いしています。この差は0.8ミリ。1ミリにも満たない差です。
僕は、ジーンズを履いた時にかっこよく見えるには、凹凸感が大事だと思っています。この、たった0.8ミリの違いが、素敵にジーンズを履きこなすのに、大事な役割をはたしているんです。

あくまでも、ジーンズを履いてくれるお客さんにとって良いことを優先しています。

後編に続く。

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