「鎌倉で暮らす」を晴れの場に。(後篇)
〜アマテラス鎌倉(リラックスカジュアルとキッチン雑貨のセレクトショップ)〜

商品選びでこだわる3つのポイント

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−−アマテラス鎌倉のこだわりポイントは?

青木:商品選びが一つのこだわりポイントです。アマテラス鎌倉というフィルターを介して、この街の人に何が求められているか?ということを考えつつ、自分の引き出しの中から「こんなものどうですか?」という提案をしている感じで選んでいます。

その中でも一番のこだわりはリアリティがあるか?です。ここで言っているリアリティは、その人の暮らしに馴染んで使ってもらえるかという意味ですね。私は、商品はあくまで道具だと思っています。使う人が主役で、この地域の人たちのライフスタイルの中で、普遍的でシンプルでリーズナブル、だけどちょっと可愛いとか面白いとか、そういう顔を持った商品を選ぶようにしています。

次に、雑貨の中でもキッチン雑貨をメイン商材にしている点です。これは東日本大震災直後に、オープンしたこととも関係があります。「絆」や「地域」が注目されましたよね。その中心はなんだろうと思った時に、私は家族だと思ったんです。アマテラス鎌倉でキッチン雑貨を雑貨のメインにしている背景には、「活力ある地域作りには、家族の食卓が楽しくあることが大事」という想いがあるからです。

三つ目のこだわりは、「メイドインジャパン」です。例えば、当店で販売させていただいている” Tieasy”というブランドは仙台のメーカーさんが作っています。震災復興への応援という意味合いもありますが、やはり日本人が作ったもののほうが、身体にフィットします。私が若い時は、アメカジ全盛でアメリカのブランドを着ていたのですが、いま考えると無理していたなあ・・と思いますね。身体のサイズがあちこち違いますから(笑)。

 

 

「お店」だけではなく「鎌倉」に来てほしい。店舗とWEBサイトの新しい補完関係。

 

−−ネットはどのように位置づけてますか? 

青木:アマテラス鎌倉のWEBサイトは、ショッピング機能も実装しているのですが、あくまでこの由比ヶ浜にある店舗のサポート的な位置づけと考えています。お店はあくまで、ここ(実店舗)でWEBサイトは来店してもらうための情報発信という関係ですね。

そういえば、先日、WEBのショッピング機能で購入までしているのに、わざわざお店まで引取りに来たお客さんがいました。やはり商品の実物を見て触ってから決めたいということで。本来のWEBショッピングと真逆っぽいですが、そんな使われ方も、すごく嬉しかったりしますね。

また、お店だけではなく鎌倉に来てほしいという考えから、地域情報の発信も始めることにしました。旅行情報誌みたいなものは多いのですが、鎌倉のコアなポータルサイトって意外に見当らないなと思って。まだ始めたばかりなので、評価はこれからですが、うまく行くといいなと思っています。普通の店舗オーナーは、そんな予算あるなら、検索広告でも出すんだと思いますが・・。こういう遠回りなやり方も悪くないですよね(笑)

 

 

ニッチだけどちゃんとお客さんにささる商品を

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−−アマテラス鎌倉のこれからはどのように描いていますか?

青木:おかげ様で、経営的な部分も軌道に乗ってきて、2014年12月に法人化しました。これからは、店舗を増やしていくことも考えています。都心や大規模な都市も良いですが、小さくてもその地域に誇りを持って住まわれているような街にも店舗を広げられたら良いと思っています。その場所にあったライフスタイルを、また鎌倉とは違う視点で提案してみたいですね。

また、いろんな作り手さんとのコラボを進めたいと思っています。いま、木工作家さんやニットデザイナーさんとコラボした商品を販売しています。作り手さんと対話しながら、アマテラス鎌倉風の解釈を加えた商品を作って行きたいですね。我々は、小さなお店ですがそこを逆手にとって、大手には作れない、ニッチだけどちゃんとお客さんにささる商品を作っていくつもりです。

 

−−「セレクトショップ」から「モノ作り」へ拡がって行きますね。

青木:販売、仕入れ、企画、ブランディングなど、アパレルの世界でありとあらゆる仕事をしてきて、「売ること」が自分の仕事だと思うに至りました。とにかく大量に売りさばくのではなく、適量生産した商品をお客さんに届けるまでのプランまで含めた販売が必要だと思うんです。日用品や消耗品は、価格やスペックの勝負ですが、ファッションなど感性に訴求する商品は、やはりニッチが存在していて、大量生産ではなく少量だけど魅力的な商品が求められる時代になっているように感じます。

個人的には、既にある売れ筋の商品を売っていくということは、ある意味そんなに難しくないと思っています。お客さんのニーズを読んで新しいものを発掘する。それをデザインして生産、販売していくことが、一番難しい。出来るようでなかなか出来ない。

素晴らしい商品なのに、ずっと芽が出なくて埋もれているものがいっぱいあります。良い作り手さんと、その商品を欲しいと思ってくれるお客さん、そこを繋いでいくのが販売である、というのが私の考えです。自分は、アパレルの販売に関してはプロでありたいと思っています。

 

−−最後に、青木さんのプライベートについて教えてください。

青木:もともと私はすごく多趣味で、音楽、山、スノーボードなど、アクティブにいろいろ遊びに行くほうなのですが、実は昨年9月に子供が生まれまして・・。いまはお店と子供のことで手一杯です。

何年か後に子供が成長して、一緒にアウトドアに出かけられるようになったら、楽しいだろうな・・なんて思ったりしていますが、当面は、自分の趣味は二の次ですね。地域と家族の食卓を照らすことを謳っている私自身が、我が家の食卓を明るく出来てないというのは、ちょっとマズいですしね!(笑)

——我が家の食卓、大事ですね(笑)。本日は、どうもありがとうございました!

 

インタビュー締めのひとこと

——青木さんにとって湘南で働くとは?

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(おわり)

 

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