「人と人」というあたたかみを大切に(後編)

「鵠沼三丁目デザイン」

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——この会社の名前の由来は?

鎌田:最初は、ホントに鵠沼だけにターゲットを絞ってやろうと思っていたのです。「まちの電気屋さん」のように、地域に頼られるような制作事務所になりたくて。そして「三丁目の夕日」のような、地域に根付いた、人との距離が近いサービスを提供していきたいという思いから「三丁目」と付けました。実は「鵠沼三丁目」という地名は無いのです。だから鵠沼の人々にとっては「ん?」と違和感を持つ名前になっています。それが、コミュニケーションのきっかけになれば良いなとも思っています。

——いま現在は、クライアントはどのような感じですか?

鎌田:鵠沼限定とは言わないまでも、近辺の方が圧倒的に多いです。湘南と鎌倉がほとんどですね。飲食店や美容室などの個人事業主さんが多いです。集客のチャネルとしては、知り合いからの紹介が4割、webの問い合せが6割といった感じです。以前は逆でしたが、徐々にwebからのお問い合わせをいただくことが増えてきました。

——その変化の要因とはなんでしょう?

鎌田:ブログの記事が増えたことですかね。蓄積によって記事ごとにアクセス数も増えて、見てくださる方も増えてきていますので。あとは親近感も持ってもらいやすくなって、「相談してみようかな」と思ってくださる方が増えてきたのだろうと思います。また、Webからお問い合わせいただく方は、サイトやブログの雰囲気を見て「なんとなく」のフィーリングが合って発注いただいているのかなと感じます。

——さまざまなクライアントと関わっていく中で、鎌田さんのこだわりのようなものはありますか。

鎌田:直接お会いして、話をすること。「とりあえず会いに行く」ことをとても大切にしています。メールや電話でやりとりしていてお互いモヤモヤしてうまくいかない時も、直接会って話せばアッサリ解決することが多いんですよ。クライアントにとっても、自分にとってもいちばん良いやり方だと思います。

——やっていてよかった〜!と思える瞬間はいつですか?

鎌田:魅力的なお店からご発注いただけていること、制作後に喜んでいただけていること、さまざまな業種の方のお話を伺えること、などですね。

最近は、鵠沼海岸駅にある「ミト屋」という、カフェを併設したドッグトレーニングのお店と仕事をしました。お店を始める前に発注をいただいて、「こんなふうにやりたい!」というわくわくした顔を見ながら一緒にwebサイトを作り上げていきました。サイトだけでなくロゴも作らせていただいて、それが看板になったりして。嬉しかったですね。

——逆に、困ったことなどはありましたか?

鎌田:「街の電気屋さん」みたいなスタイルを考えていた時期もあったのですが、1人でインターネットの相談を一手に引き受けることは、時間的にも厳しかったですね。また、いつでも優しく、何でもかんでもお客さまのいう通りにすることは、相手にとっても自分にとっても良いこととは限らないと思いました。お互い良い関係を築くのは大変で、人との距離感は難しい。だからこそ、サービス提供の前に成り立つ信頼関係の重要性を感じています。

 

Tシャツ de コミュニケーション

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——これから先やっていきたいことは何ですか?

鎌田:Tシャツ作りです(笑)。
ウェブ制作もそうですが、物を作ることが好きなので、昔からTシャツを作って自分で着たり、人にあげたりしてきました。最近は、もう少し本格的にTシャツを作ってみたいと思っています。

——今日着ていらっしゃるTシャツも鎌田さんのオリジナルデザインということで。すごく可愛いですね!

鎌田:胸についているポケットが、少しレトロなサーフボードのお尻の形をしています。

サーフィンって日本ではマイナーなスポーツですし、本質的な部分が理解されていない側面もあて、あまり良くない印象を持っている人も多いんですよ。このTシャツから「それ何のマーク?」と会話が始まって、サーフィンの話を始めるコミュニケーションの手段になってくれたらいいなと思っています。

実はこのTシャツのポケットは1枚1枚、地域のおかあさん方に縫ってもらっているのです。Tシャツは今後ラインナップを増やして、少しずつでも販売していこうと思います。テーマは「鵠沼のひとやサーファーに愛される物づくり」です。

Tシャツも、webデザインの仕事と同じで、ターゲットはぐっと狭めていいと思っています。自分の想像力の及ぶ範囲が狭いというのも言えるかもしれませんが(笑)、自分の身近な人を想像して作る方が、より楽しいし、良いものが作れるような気がしています。サーフィンをしていない人でも、友達が着ているTシャツを見て「それいいね、どこの?」っていう広がり方をしてくれたらいいなと思います。WebデザインでもTシャツでも、「人と人」というあたたかみを大切にしたいです。

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——最後にすこしだけ、プライベートのお話を聞かせてください。

鎌田:やっぱりサーフィンは自分にとってすごく大切ですね。大学1年生から始めて今も続けているし、ライフワークだと思っています。「60歳まで少しずつでもうまくなる」ことを目標にしています(笑)。肉体的にはどんどん厳しくなっていくとは思いますが、やっぱり、うまくなるという向上心を持ってやらないとモチベーションが保てないと思うので。

サーフィンは、単なるスポーツではないと思っています。社会秩序や自然秩序の縮図で、学ぶことが多い。波にはリズムがあって、それを掴むか掴まないかでうまく波に乗れるかどうかが変わってくる。それって、人生のいろんなところに応用できることだと思うのです。人生の勉強ですね。

独立してから、少しサーフィンの時間が少なくなってきているので、もっと海に「勉強」に行く時間を増やしたいと思っています!(笑)

——webデザインに、Tシャツに、サーフィンに。鎌田さんのご活躍をこれからも楽しみにしております!今日はどうもありがとうございました!

 

 

インタビュー締めのひとこと

--鎌田さんにとって湘南で働くとは?

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(おわり)

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