「フジマニ」式地域活性の仕組みを創っていきたい。(後編)

 

リアルじゃないと出来ないコミュニケーションを大切に。

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--11年続いている「フジマニ」のこだわりは何ですか?

三浦:ローカルでマニアック、よそが集めないような細かい情報を集めたいと思っています。当時のフリーペーパーは、小さい文字で広告がギッシリ詰まっているような誌面が多かったですし、最近ではクーポンマガジン的な誌面が多いと思うのですが、私は「読みやすさ」とか「カッコ良さ」に価値があると思っています。そこはずっと大事にしたいと思っていますね。

また、広告学校時代に再確認したのですが、苦労して提出した課題を先生や仲間から褒めてもらったり、アドバイスをもらったりすると、単純に嬉しくなるのです。やはり目の前の人との関係って凄く大事だなって思いました。中高時代にネットを通じた原体験をしてきたのですが、だからこそリアルな人の反応が面白いのかもしれないですね。

リアルじゃないと出来ないコミュニケーションってありますよね。以前、凄く無愛想な店主さんで、話しにくいなあと思っていたことがあったのですが、ちょっとした一言で小学校の先輩後輩ということが分かって。その後は凄くスムーズに話しが進みました。リアルなコミュニケーション、大事にしたいですね(笑)

 

--リアル重視な三浦さんですが、ネットもちゃんと活用されていますよね?

三浦:PCとネットの原体験があるのですが、だいぶ時間が空いてしまったこともあって、技術的な部分であまりキャッチアップできてないなあ、と思っています。でも、最近WordPressとFacebookを使うようになって、少し変わりつつありますね。

昨年、フジマニのwebサイトをWordPressベースリニューアルしました。プラグインで、簡単に色んなことが出来るようになっていて、凄くいいですね。今は、フジマニのコンテンツを電子書籍化して、ネット経由で誰でも見ることが出来る環境作りを進めています。

Facebookも、2011年から開設はしていたものの、こちらも上手く活用出来ていませんでしたが、昨年から「コンテンツ作り」ではなく「コミュニティ作り」に意識を変えました。フジマニ誌面の「湘南ワイン部」と連携したFacebookページを作ったのですが、700人以上(※メーリングリストの購読者含む)のワイン好きコミュニティに育ってくれました。

 

Facebookを利用した集客の成功事例へ。

 

--湘南ワイン部の活動について、もう少し詳しく教えていただけますか?

三浦:広告ビジネスに付きものの課題だと思うのですが、クライアントの新規営業をやり続けなければいけないという悩みがありました。何とかしたいと考えつづけていたのですが、単なる媒体ではなく、クライアントにお客様を連れてくる仕組みを作ろうと思い至りました。リサーチをしているうちに、「ワイン好き」な人は、良いお客さんになってくれるという仮説にたどり着きました。

私自身は、ワインの知識は人並み程度しかないので、専門家に参加いただくことにしました。ワインの情報と月イチの定例会をセットにしたコミュニティを作り、そこに地域の飲食店様にクライアントとして参加いただいています。誌面でワイン部のことを知っていただき、より深い情報はFacebookページで入手していただくという流れが出来ました。ワイン好きという属性の人を集める仕掛けとしてwebを活用出来るようになってきたと思います。

ネット活用という点では、過去にUstreamの番組配信なども行ったのですが、全然上手く行かなかった。その経験が活きてますね(笑)。Ustreamのコンテンツはウケたようで、一定のファンがついてくれたのですが、やはり面白さや勢いだけでは、ビジネスとしては回らない。湘南ワイン部は、その反省を踏まえ、ビジネスとしての建て付けは良く考えて立ち上げました。

Facebookを活用した集客の成功は、大船ビアフェスティバルでも、ノウハウとして活かすことが出来ました。Facebookで発信する情報の作り方や更新タイミングなどを工夫して、1回の情報発信で3,000人以上の人に届くようになるなど、目に見えて向上してきました。

 

--クライアントの皆さんの反応はいかがですか?

三浦:ワイン部の定例会はクライアントである飲食店様のお店で行います。実際にワイン好きの部員(お客様)がお店に来ます。やはりお客様の顔が見えますから、その点は好評ですね。しかし、この広告は従来のように「掲載して終了」ではありません。飲食店様が、ワイン好きの部員と直接コミュニケーションしていただきたいなと思っています。

実際に、使い方によって飲食店PRに差が出てきていますね。ワイン好きの部員を集めるだけではなく、飲食店様同士の成功事例の共有が出来るところまで仕組み化して行きたいと思っています。

 

--最後に、これからの夢や今後やってみたいことを教えて下さい。

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三浦:ネットの時代ですから、デジタルな情報流通に注目が集まっていますが、実はローカルでマニアックな情報は、紙のほうが伝わりやすいのではないかと思っています。老若男女、世代を問わず、手にとってすぐに情報が手に入るという点は、まだまだデジタルにはできてない、紙の強みですね。

紙をインデックスにして、ネットのより深い情報につなげていく。そんな地域の情報流通の仕組みを作って、地域活性化の仕組みとして全国に広げて行きたいです。全国の各地域に想いを持っている人たちが、フジマニ式の情報流通の仕組みを使って地域を元気にしていく、いつかそんなことが出来たらいいなあ、と思っています。

 

--フリーペーパーの発行を通じた、地域活性のプロデュースですね。フジマニの全国展開、楽しみにしています!

 

インタビュー締めのひとこと

--三浦さんにとって湘南で働くとは?

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(おわり)

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