みんなが幸せになれるジーンズを
〜湘南茅ヶ崎の、愛あるジーンズ touch is love ®(タッチイズラブ)〜(後編)

お客さんの自宅に伺って採寸するスタイルからビジネスがスタート。

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−−お客さんにあったジーンズを作られる際に、どういったところにこだわられていますか? 

もちろん、デザインや縫製はこだわっていますが、一番大切なことはお客さんにサイズが合っていて、繰り返し履いてもらえるジーンズになることだと思っています。サイズが合わないと、タンスにしまわれっぱなしになるじゃないですか。

それでは、愛あることを伝えたくて、愛あるデザインの企画を考えて、愛ある生地や糸を使って、愛ある工場で作った、愛あるジーンズの意味がないし、自分自身も、この仕事をしている意味がないと。

お客様には、お手間をとらせて大変申し訳ないとは思うのですが、ジーンズが出来上がった時に、お店にもう一度ご来店いただいて、試着していただいて、サイズを確認していただいています。

それと、長持ちさせるための、ジーンズの洗い方もお伝えしています。

−−とても細かなところまでこだわりを持たれてますね。 

最初から、一般的に言われる『こだわりの商品』を作ったり売ったりすることを、やろうと考えて始めた訳ではないんです。自分が愛ある仕事をしたいと思った時に、できることはジーンズしか思い浮かばなかったんです。それと、会社員時代にいろんな経験をしてきたから、touch is love®の、愛あることを伝えたいというブランドを始めたのだと思います。

 

新しい人生を迎えるための「マイ」ジーンズ

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−−どんな方が買いにいらっしゃるのですか?

1本2万円近くするジーンズなので、決して安価ではないのですが、だからといってお金持ちの方が多いというわけではないようです。統計的に見ると、年齢的には30-50代がメインで、男女比が65:35くらい。これは僕の偏見かもしれませんが、ここにいらっしゃってジーンズを買われるお客さんは、ご自身のライフステージが変わる潮目に、いらっしゃる方が多いような気がしています。例えば、転勤や独立の時が多いでしょうか。
今までの生活に何か変化が起きていたり、もしくは何か新しいことに踏みだそうとされているタイミングで、touch is love ®のジーンズを選んでいただけてることに、感謝してます。

あと、駅から徒歩15分近く歩いた住宅街にポツンとあるお店ですから、ふらりと立ち寄った、なんて人はホントに少ないです。知人の知人とか、Facebookで「いいね」してくれた人の知り合いとか、どこかのブログで知ったとか、そういう何かしら関係のあるところから、来ていただける方が多いです。簡単に言ってしまうと、ネットのクチコミのお客さんという感じですかね。

ネットをフル活用。ブランドの世界観を丁寧に伝えていく

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−−ネットが重要なPRツールになっていますね。

知ってもらうにはやはりネットだなと思って、一般的なネットの通販サイトで売っていた時期もあったのですが1本しか売れませんでした(笑)。リーバイス時代の後輩にジーンズを見せたら「これ、商品力2割、工藤さん力8割ですよ」と言われて「商品力ないのか〜」とガッカリした時もあったのですが、実はそうじゃなくて、コンセプトとか作り手の価値観をちゃんと伝えないとダメなのだなと考えなおしました。リーバイスに勤めていた時の感覚でメーカーのカタログサイトを作っていたのですが、本当はtouch is love®の世界観が伝わるようなwebサイトにしておくべきだったのです。

ネットに詳しい知り合いに相談して、シンプルな作りに変えたり、ブログを書き始めてみたり、世界観を伝える工夫をしたり、変えていったのです。何しろ販路はネットしかないなと思っていますので、素人ながらGoogleのAnalytics(サイトアクセス解析ツール)とにらめっこしながら、webサイトの動向はチェックするように心がけていますよ。
−−具体的にはどのようなチェックをされているのですか?

毎日とまではいかないですが、週に何度かはGoogle Analyticsで、来訪者数・直帰率・行動フロー・離脱率は見ています。例えば、webサイトの構成をシンプルにしたらネットユーザーへのリーチが弱くなって来訪者数が減ったので、ページを追加したところ、直帰率が下がって一人あたりの滞在時間が増えたりとか。行動フローを見たら「コンセプト」を読む前に離脱している人が多いなと思って、「コンセプト」を読みやすいところに載せたりとか。文章よりも写真で伝えたほうがいいかなと思って写真のサイズ変えたりとか。ホントに手探りですが、試行錯誤を続けています。

ネットの情報発信は、webサイトとブログ、Facebookページを使っています。ブログの更新とFacebookページを連動させるようにしていますが、Facebookページはブログにリンクさせるだけだと、「いいね」とか参照数が少ない気がしているので、写真とって文章書くようにしています。ネタ少ないので大変です(笑)。

webサイトの通信販売のページで「今お履きのジーンズを、お送り下さい」というサービスは、Google AnalyticsやFacebookページを見ていて意外と遠方の方も多いな、、ということに気付いて始めたのです。素人ながら、数字見ているとなんとなく見えることもあるのだなと思いました。

ネットは、単に情報発信するだけでなく、その反応を見ながら何かできることはないか考えてまた新しいサービスを試したりすることができる、大事なツールですね。

ジーンズ以外に共感してくれる「何か」も大切にしたい

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−−このお仕事を始めて良かったことや思い出深いエピソードはありますか?

僕が勝手にリスペクトしている茅ケ崎のお店の社長さんから、お店のスタッフの誕生日プレゼントにtouch is love®のジーンズを送りたいと相談をいただいたのがきっかけで「ジーンズギフトカード」が生まれました。

ギフトカードを始めることが出来たのも嬉しいのですが、その社長さんのブログ経由で、新しいお客さんが来店されたりしたことも、うれしかったですね。

それと、Facebookページで「いいね」してくれた方が、二年後に「やっと来れました〜」っていいながら最近来店されたり。いろいろな縁で、お客さんと出会えることが、一番嬉しいです。

このお店は、興味を持たないとなかなか来れないお店なんですよね。場所は、大通りに面しているわけではないし、オーダーだから面倒だし、僕が不在の時は閉まっているし・・。ジーンズ買うだけだったら、もっと便利で簡単に買えるところは、沢山あります。
だけど、顔なじみになったお客さんの中には、「今日誰もお客さん来ないでしょ〜?」なんて言いながら、ビールを持って遊びに来てくれると、すごく嬉しくなっちゃいます。今日は誰も来ないかもって、一緒に飲んじゃうんですけどね。

ここに来てくれるお客さんは、ジーンズ以外に共感してくれる何かがあるんだろうなと感じています。商品力2割が、自分にとって、とっても励みになります。自分としては、それが一番うれしいんです。

——工藤さんの優しさや誠実な人柄がにじみ出ている気がします。次回はビール持って遊びに行きますね(笑)

インタビュー締めのひとこと

——工藤さんにとって湘南で働くとは?

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(おわり)

 

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