最高の家具作りの場を求めて(後篇)
〜collabore(コラボレ)〜

collaboreのニオイや波長を感じていただいているんだと思います。

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--コラボレのお客様について教えてください。

古田:ある程度、人のいるところで家具作りをしていると、たまに立ち寄ってくれる人がいるのですよ。一見すると工場なので初めての人がふらりと入るにはかなり敷居が高いんですけどね。そこを乗り越えて、立ち寄ってくれる人は、何かニオイというか、collaboreの波長を感じてくれていると思うことは多いですね。

それで、そういうお客さんには同じ波長を感じる知り合いがいることが多いんですね。友達や知り合いを紹介していただくことがよくあります。collaboreの商品は、紹介から伝わることが本当に多いです。

例えば、知人経由で「捨てる技術」著者で「家事塾」主宰の辰巳渚さんにcollaboreの家具を見ていただく機会があったのですが、すごく気に入っていただきました。その辰巳さんの紹介で、茅ヶ崎館(※編集部注:映画監督の小津安二郎氏が定宿としていたことで有名な茅ヶ崎の老舗旅館)でcollaboreのチェアを使っていただくことになりました。ちょうど老舗旅館の雰囲気に合うモダンな家具を探してたらしく、辰巳さんがcollaboreのチェアなら!と推していただいたんですね。

また、辻堂のカフェにチェアを納品した案件があったのですが、そのカフェに居抜きで入った新しいオーナーさんからチェアの張り替えオーダーをいただいたのです。

そのオーナーさんが、そのチェアをあまりに褒めてくださるので、それならと思いcollaboreの商品ラインナップに加えました。そのチェアは、いまでは人気商品の一つとなっています。自分たちでも発見出来てなかった魅力をお客さんに教えていただいたということかなと思っています。

 

想いを込めてつくれば、製品が自然に表現してくれる。

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--お客様からcollaboreの魅力を教えてもらうと。

山形:本当は自分たちでちゃんと伝えられるようにならないといけないんでしょうけど…。自分たちでうまく言えないので、結果的にそうなっていますね(笑)。

いつか、自分たちでもうまく伝えられるようになりたいですけど、私達は作り手であり職人なので、まずは確かな技術をもって良い家具を作ることを第一にしていきたいなと。想いを込めてつくれば、製品が自然に表現してくれて伝えてくれるような気がします。

 

インターネットで日曜大工の楽しさを伝えたい。

--これからのcollaboreについて教えてください。

山形:実は、いまインターネットを使った新しい試みを進めています。簡単に言ってしまうと、ワンランク上の日曜大工にチャレンジしてもらうための製作の手順書またはキットのネット販売です。collaboreの定番商品の設計図と、製作のためのノウハウを一般公開しようというものです。そんな大事なもの、ネットで販売していいのか?と言われそうですが(笑)

日曜大工はすごく楽しいんですけど、やはりシンプルなものになりがちですよね。住まいの中で毎日使う家具を作るなら、デザインもカッコ良いものであって欲しいじゃないですか。我々のデザインとノウハウをネット経由で提供することで、日曜大工にデザインという付加価値を加えられないかという試みです。

具体的には、専門知識がなくても簡単に分かる解説書と製作に必要な下準備につかう治具(ジグ)などを、作りたい家具毎にまとめた状態でネット販売する予定です。出来れば、部材の調達先と難しい加工の依頼先や価格情報もセットで提供出来たらなと思っています。

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異業種とのコラボで進化するcollabore。

--全国の日曜大工さんたちとのコラボレーションですね

山形:将来的には、作った作品をネット上で発表する場も用意出来るといいなと思っています。他の人たちがどんな風に作っているか、それが住宅の中でどんな風に使われているか、そういうところまで知ることが出来ると、作ることがもっと楽しくなりそうですよね。

他にも、インテリアや建築の世界だけでなく、例えば料理人とかファッション・アパレルの人とか、まったく違う世界の人と家具作りをしてみたいですね。例えば、料理研究家と一緒に考えるダイニングテーブル、ファッションデザイナーと作るワードローブとか、すごく楽しそうですね。

過去にも、いろいろなコラボをやってきましたが、業界が違っても、「作り手」として共通する部分は色々あると感じていて、すごく勉強になるんです。その時はフィードバックされなくても、数年たってから、「ああ、あの人が言っていたのはこういうことか」と気付くこともあったり。

だから、自分たちの世界観にこだわるだけではなく、異業種の皆さんとのコラボは積極的に進めたいですね。そういう活動が、collaboreの世界を進化させてくれると思っています。いままで出会えてなかったような課題にチャレンジしながら、コラボレの技術がどこまで役に立てるのか。家具作りの技術こそが僕らの存在価値ですから。

--collaboreの異種格闘技戦ですね。楽しみにしています!

 

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ショールームに隣接した家具工場

 

 

インタビュー締めのひとこと

——山形さんにとって、湘南で働くとは?

2015-06-14 17.25.30

 

【collabore-コラボレ】調和を感じる家具づくり

 

おわり

 

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